運動と発汗の仕組み

運動と発汗の仕組み

運動をすると、体内の熱産生量が急激に増えてきます。もし体重50キロの人が少し激しい運動を1時間ぐらい継続すると、約500キロカロリーの熱量を生み出します。これは1時間で体温を10℃も上げてしまう熱が産生されていることになります。

また、人間を始めとした生物の体は、タンパク質で出来ています。タンパク質は熱に弱く、42℃以上の環境下に長時間置かれると、生命の危機にすら直面します。

そこで、このような急激な熱量を伴う運動時には、熱を放散する必要が出てきます。そのための手段として、私達は発汗を行います。

汗をかくことは自立性熱放散手段であり、人間の発汗機能は思春期以降に完成し、汗をかく機会が常日頃から多いと、発汗機能も活発になります。炎天下で1時間激しく運動をした場合は、発汗量は1時間に2リットルにもなるそうです。

汗をかくことを嫌う人もいますが、熱放散の手段である発汗は、熱中症の予防には欠かせないものです。

なお、汗には水と電解質が含まれています。電解質には、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなども含まれています。汗をかくことで、これらの人体に必要な成分も失われることになってしまいます。

人間の体内の水分量は年代によって異なっており、高齢者の場合は約5割、成人では約6割、乳児の場合は7〜8割にもなります。赤ちゃんがぷるぷるとしたみずみずしいお肌をしているのは、水分量が多いからと言えます。

これらの体内の水分量は恒常性の維持機構が働いて、水分の排泄量と摂取量が同じぐらいになるようにバランスが取られています。

しかしながら、暑い環境下で激しい運動を継続すると、大量に発汗して水分量のバランスが崩れ、脱水症状に陥ることがあります。脱水の割合が体重の2%以上になると、運動機能だけでなく体温調節機能も低下してしまいます。

熱中量の予防のためには、脱水が体重の2%以上にならないように、運動中に小まめに水分補給を行うことが大切だと言えます。

 

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